量産型レイナ 2

レイナ 「博士〜、れいなぜんぜん役に立て〜ん」


博士 「アイドルロボットであるレイナはもともと家事には向いておらんのじゃよ」


レイナ 「もうレイナはアイドルロボットを卒業して便利な家庭用ロボットにならんといけん」


博士 「ふーむ・・・ 仕方ないのぅ・・・」

頑固姫

雅 「お昼まで寝てたけどやっぱダメっぽい・・・」


雅 「風邪じゃないみたいだけど・・・」


雅 「なんか元気が出ないって言うか・・・」


雅 「きっと元気が足りてないんだよ」


雅 「・・・・・・」


雅 「元気注入して欲しいな」


雅 「最近元気の注入が足りてないと思わない?」


雅 「・・・ダメ?」


雅 「なんで〜! 意地悪〜!」


雅 「もう! 王子様のキスでも目覚めないお姫様になってやる!」


雅 「そうだよ、頑固だよ!頑固姫だよ! ・・・じゃあね!バイバイ!」


雅 「・・・・・・」


雅 「・・・・・・」


雅 「ダ〜メ、今そんな事したってもう遅いよ」


雅 「・・・・・・」


雅 「・・・・・・」


雅 「・・・・・・」


雅 「・・・・・・」


雅 「・・・んあっ!」


雅 「ちょ、ちょっと! そっちからの元気注入は結婚してからッ!!」

醤油事

きらり 「ずっと一緒にいれたらいいのに・・・」


きらり 「ずっと一緒にいたいのに・・・」


きらり 「だけどごめんね」


きらり 「このままじゃきっと私の方が先にいなくなっちゃう・・・」


きらり 「だって・・・ あなたと一緒にいると・・・」


きらり 「ドキドキが止まらないんだも〜ん!!」


きらり 「誰か止めて〜!! 早死にする〜!!」





僕 「・・・止めたらお前死ぬぞw」


きらり 「お前が死ねばいいんだけどね」

初夢シンドローム×3

僕 「なぁんだ(笑) 金髪じゃねーし(笑)」


舞美 「金髪(笑) なんで(笑)」


僕 「俺の初夢 金髪の舞美が梅田と一緒に俺を嘲笑してた(笑)」


舞美 「なにそれ最低だね私達(笑)」


僕 「だから舞美の真っ黒な髪を見て実は安心した(笑)」


舞美 「あ、そう言えば私、これから美容室で金髪にする予定が入ってるんだった(笑)」


僕 「それはキャンセルで(笑)」



高校を卒業して以来なかなか会う機会に恵まれなかった舞美を上手く誘い出したにも関わらずヨドバシでIEEE1394接続のHDを買うなどあまりデートらしいデートができてる訳では無いけれど、二人だけの時間はとても順調にそして誰にも気付かれる事無く静かに経過していた。

時間の経過を忘れていた二人を気付かせたのは狭い夜空と下品なネオン。



舞美 「なんだかホントに初夢の通りになっちゃってるなぁ・・・」


僕 「マジで? どんな初夢だった?」


舞美 「男の子と私が二人だけで遊んで、飲んで・・・」


僕 「(笑)」


舞美 「やっぱり初夢が正夢になるってホントなんだね」


僕 「じゃあやっぱり舞美は金髪になっちゃうのか(笑)」


舞美 「なっちゃうんだよきっと」


僕 「マジかー(笑)」


舞美 「だって私の初夢も正夢になっちゃってるんだもん」



そう話しながら舞美は何度目かのリダイヤルを取り消し、鳴らなかった携帯電話の電源まで切って鞄の奥に突っ込んだ。

狭い夜空と下品なネオンが今度は逆に時間の経過を忘れさせる。