15-0(フィフティーンラヴ)

僕 「えーそれでは次は・・・ なつもやしさん」


夏焼 「”なつやき”です」


僕 「それは大変失礼致しました ・・・今日はどういったご用件で?」


夏焼 「実は・・・ 殺してほしい人がいるんです」


僕 「ほぅ”殺し”ですか それですと特別料金が発生致しますが・・・」


夏焼 「構いません」


僕 「なるほど、すでに心は決まっているという事ですね」


夏焼 「相手の名前と写真はこの封筒に入れてあります」


僕 「・・・・・・この方は? お見受けする限り主婦の方でしょうか?」


夏焼 「主婦(笑) まだ高校1年です(笑)」


僕 「はは、そうでしたか(笑) この方の旦那様にでも・・・と勘ぐってしまいました(笑)」


夏焼 「超ウケるんですけど〜(笑)」


僕 「高校1年生ですと15,6歳でしょうか?」


夏焼 「学年は私より一つ上の15歳です」


僕 「・・・すると夏焼様は現在14歳?」


夏焼 「・・・はい」


僕 「・・・・・・夏焼様、ここまでお話しておきながら非常に申し上げにくい事なのですが」


夏焼 「・・・はい」


僕 「私の個人的な考えで15歳未満の方の殺しと殺し依頼は受けない事にしておりまして・・・ まだ14歳である夏焼様のご依頼は申し訳ございませんがお受けできません」


夏焼 「それはもちろん知っています でもあと5分もすれば私も15歳です」


僕 「それでは15歳になってからまた改めてお越しいただくようお願致します」


夏焼 「じゃああと5分だけ待ってください」


僕 「5分ですか・・・ まだ後にお客様が数名支えているのであまり望ましくはありませんが」


夏焼 「お願いします」


僕 「・・・・・・」


夏焼 「お願いします!」


僕 「なぜそうまでして依頼を急ぐ必要があるのですか? 私のような人間と15歳の誕生日を迎えても良い事など何も無いでしょう」


夏焼 「・・・・・・」


僕 「・・・すみません 少し喋り過ぎました」


夏焼 「・・・」


僕 「・・・」


夏焼 「・・・」


僕 「・・・」


夏焼 「・・・」


僕 「・・・」


夏焼 「・・・」


僕 「・・・」


夏焼 「・・・」


僕 「・・・」


夏焼 「・・・」


僕 「・・・」





ゴーン ゴーン ゴーン・・・





夏焼 「あ、あのっ・・・」


僕 「Happy Birthday」





ドンッ!!!