さゆみんと僕 〜デジタル機器編〜

「さゆ、デジカメ買ってきたよー」


「ん、ちょっと待って・・・」


「コレ押すと・・・」


「あ、映った ほら、ココ」


「すーげぇー」


「あ、さゆ」


「あ、いいねー」


「じゃいくよー」


「・・・ん? 撮れたかな?」


「あれ? 撮れてない・・・」


「あ、もっと強く押すのか」


「ゴメン、もう一度・・・」


「あ、せっかくだからうさちゃんピースやって」


「はーい いくよー」



パシャ



「おっけぇ」


「んーと・・・ 撮ったのを観るのは・・・ コレかな?」


「あれ? 違うなぁ あ、ココか」


「おーっ 撮れてる撮れてるぅ」


「いいなぁー おもしろいなぁー」


「もっと撮ろもっと撮ろ」


「さゆ、ちょっとそこに立ってみて」


「んー、こんな感じで撮れば・・・」


「・・・ん? 何? どした?」


「ん、あー、そっかそっか、2ショットね 撮ろ撮ろ」


「・・・ん? 待って待って そういや、タイマー」


「どうやるんだろ、タイマーって」


「・・・」


「あぁ、そっか さゆ、頭いいね」


「カメラ持ったままこっち向けて撮ればいっか」


「・・・コレ、なんかめちゃくちゃハズイね」


「んー、もぅちょいこっちかな?」


「・・・こんなもん?」


「さゆ、入ってる?」


「・・・だよね、わかんないよね」


「んー、フィルムじゃないし、1回撮ってみよっか?」



パシャ



「・・・どうだろ? ちゃんと撮れたかな?」


「・・・」


「うわー ピンボケ」