猫舌でも


雅 「なんかいい雰囲気のお店じゃない?」


僕 「だろ?」


雅 「ねぇねぇ お腹空いてるから早く何か頼もうよ」


僕 「そだね ん、メニュー」


雅 「ありがと」


僕 「何にする?」


雅 「んー・・・ 待って、まだ考え中・・・」


僕 「俺、決めたよ」


雅 「何?」


僕 「マカロニグラタン」


雅 「え? グラタン? 珍しいね 熱いの苦手じゃなかったっけ?」


僕 「ん、まぁね」


雅 「でもさ、ここのメニューちょっとおかしくない?」


僕 「・・・そう?」


雅 「だってさ・・・ グラタンでしょぅ? おでんでしょぅ? たこ焼きでしょぅ? チーズフォンデュでしょぅ?」


僕 「・・・変じゃないじゃん」


雅 「変だってばぁ どれもフーフーしなきゃ食べられないのばっかじゃん」


僕 「あぁ」


雅 「『あぁ』じゃないし」


僕 「でもまぁいいんじゃね? 外は寒いんだしさ、みやはチーズフォンデュとか頼めば?」


雅 「え〜、チーズフォンデュ? いいけど、フーフーして食べさせね(はぁと)」


僕 「あぁ」





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