ゲップー

350ml



僕 「ジュース飲む?」


里沙 「うん、飲む」


僕 「コーラでいい?」


里沙 「うん」





僕 「あっつー・・・」


里沙 「ちょっとぉ・・・ 暑すぎぃ! 喉渇いたぁ〜もぅ〜」


僕 「あっちに自販機あるけど、ジュース飲む?」


里沙 「え、何? おごってくれるの?」


僕 「何がいい? リアルゴールド?」


里沙 「はぁ!? なんでよ! そんなの飲まないから!」


僕 「じゃあ何にする?」


里沙 「えっとねぇ・・・ んー・・・ コーラ」








僕 「俺は生搾りグレープフルーツジュースにしよっかな・・・ 里沙は飲み物何にする?」


里沙 「んーっとぉ・・・ 私は・・・ コ、コーラかな」









僕 「・・・なぁ里沙 今日コーラ何cc飲んだ?」


里沙 「えっ・・・ わ、わかんない・・・」


僕 「コーラ飲むとさ・・・ゲップ出るじゃん? 里沙はいつゲップしてんの?」


里沙 「・・・」


僕 「・・・あ、ごめん」


里沙 「・・・んーん、いいの こっちこそ今まで黙っててゴメンね」


僕 「え?」


里沙 「あのね、私、ゲップはしない約束になってるの」


僕 「ちょ・・・っ! えぇ!? ゲップをしない約束って・・・ 一体いくら掴まされてるんだよ」


里沙 「それは言えないけど、むやみやたらにゲップができない辛さに見合った金額」


僕 「そっか・・・ 契約社会は大変だな」


里沙 「大変だよぉ」


僕 「炭酸飲料が好きな里沙がゲップ禁止とか黒魔術の契約みたいだな」


里沙 「そういうモノだよ契約って 青春を浪費してアイドルしたり・・・」


僕 「あぁ、なるほど」


里沙 「まぁそれは好きでやってるんだけどね」


僕 「はは・・・」